変化の過程を捉えた一枚。

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【急遽引き継ぎエアライン】
 タイトルだけでは何のことやら要領を得ません。 写真のジャンボは香港発東京経由でロスアンジェルスへ飛んで行くユナイテッド航空のものです。 私は何度目かの香港滞在をおえて帰国便としてこれに搭乗したのですが、それがどうした、と言われそうです。 
このジャンボ、つい一ヶ月前までパン・アメリカンの機体だったのです。 証拠は二つ、胴体の地色が純白であることと、窓の下に一本引かれている太目のブルーの線。 PANNAM の大きなロゴや尾翼に描かれていた懐かしい地球儀のマークを、真新しい白で塗りつぶしてあります。 その上に急遽、United の新・ロゴと、尾翼にもUの字を模ったマークがペイントされています。 
経営不振のため、太平洋路線を陸上施設から機体、従業員までまるごとユナイテッドに売却した直後のジャンボの姿です。 その後まもなく他の路線も含めて処分することになります。 つまりパンナムは倒産します。 世界を代表するかのような充実した路線網をほこり、航空会社のお手本のように扱われてきたパンナムの、おわりのはじまりを象徴する証拠写真ということが出来ます。 おやっ、と思って何の気なしに撮った写真にこのような意味が生じてしまいました。

 

 

 GoogleEarthの位置情報〔KMZファイル〕

【マニラ国際空港】
 飛行機ネタをもうひとつ。 今度は飛行場です。 マルコス政権が市民革命によって崩壊し、アキノ大統領にとってかわられた事件がありました。 その直後のマニラ国際空港です。 ここは、新大統領となったアキノ大統領のご主人、ベニグノ・アキノ氏が到着便から降りた直後に暗殺されるというショッキングな事件が起きたその舞台でもあります。 写真を撮った半年ほど後に、この空港はベニグノ・アキノ国際空港と名称がかわりました。  名前が変わっただけのことで、建物など外見は全く変化はないのですが、そうした変わり目にあたったことで記憶にしっかり残る写真になりました。

 

 

 

 

 

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