川でもない、海でも湖でもないが、感慨をさそう水面



大運河 (中国・蘇州)
 有名ですが姿のはっきりしない中国の大運河です。 大運河というのは、首都北京や港町天津、そして気候温暖で物産の豊富な江南地方とをむすび華北平原をはしる運河網のことです。 中国の巨大建造物としては、あの万里の長城があまりにも有名ですが、造営するにあたって費やされた労力からいえば、この大運河もひけをとらないはずです。  その大運河のごく一部ですが、船ではしった時の写真です。 場所は浙江省の杭州から蘇州まで、距離はどのくらいになるのでしょうか。 夕食を済ませて乗船し、翌朝に到着しました。 写真は蘇州到着の少し前、朝焼けに輝く運河の水面を捉えたものです。  このクルーズによって、運河と川の違いに気づきました。 大きくふたつあります。 まず、流れがないこと。 基本的に上流・下流というのがない。 場所によってな自然の川の一部を運河として利用したところもあると思うので、そうしたところにはいくらか流れがあるまこしれませんし、運河に接続する小河川の影響だってあるのでしょうが、基本的に流れがない。 次に、幅が一定していること。 人工の施設ですから、特に障害となる条件がなければ一定の幅がとられています。 そのほうが舟運が円滑ですから当然です。 もちろん、自然の川や湖を利用した区間などでは結構広いところもあるでしょう。  海ではないのでまったく揺れがなく、ぐっすりと眠ることができました。 決して速くはないのですが、寝ている間に移動できるのですから、時間の節約になることはたしかです。 自動車や鉄道以前の時代、大量の物資を安全かつ楽に移動させる手段としてきわめて重要な施設だったことは間違いないでしょう。  到着した蘇州はまた、市内を運河が縦横にはしる水の都でした。 一歩街から離れると乾燥した台地のひろがる北京などとは、地域の出来が違う。 そうした江南地方の豊かさも感じた船旅でした。

ライデン(オランダ)
 アムステルダムではありません。 ライデンです。 少しくわしい欧州の地図でなら見つけられると思います。 オランダのハーグに近いところにある小都市です。 そこがライデン。 活気があることは事実ですが、狭くて騒々しいアムステルダムから通勤電車で1時間くらいの距離だったと記憶しています。  ここは学園都市として欧州では知られています。 ライデンナショナルユニバーシティー(ライデン国立大学)というのが中心にあります。 日本の東大のような学校と聞きました。 見た目はアムステルダムに似た風景ですが、実に落ち着いて静かな街でした。   シーボルトというお医者さんはドイツ人ですが、長らくこのライデンを拠点にしていたと、ものの本で読みました。 長崎に来たのもライデンでの活動がその基盤にあったのでしょう。   オランダには国際裁判所なども置かれており、落ち着いて物事を考え、判断をする。 そういった精神活動に向いた条件がそろっているんではないか。 そんなことを考えさせられる風景でした。

 

 

 

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