港はまた自然の海とは別の表情



バラード入江(バンクーバー・カナダ)
 これは川ではありません。 海です。 バラード入り江といって、バンクーバーのダウンタウンの北側に切れ込んだ川のように細長い入り江です。 氷河が削ってできた深い入り江なので、ノルウェーのフィヨルドと同じものです。  バンクーバーは、知ってのとおりカナダの西海岸、米国のワシントン州の真北に隣接しています。 シアトルも近い。 地元で聞いたところでは西海岸の中心都市であるバンクーバーは、人口130万人。 それほどの大都会じゃない。 ちなみにロスアンジェルスの都市圏は1000万人を優に超えているとか。 だからこじんまりとまとまった街といった感じで、決して大都会ではない。   それでいてここは、ブリティシュコロンビア州の州都ではない。 州都はビクトリアというさらに小さな街で、バンクーバーからはシアトルのほうに向かってフェリーで2時間くらいのところにある。 車では行けない。 大陸から離れた島にあるからです。   このビクトリアは、まるで英国の田舎町そのものの雰囲気で、街角にはパブがある。 立派な議事堂や裁判所があるのでここが州の行政の中心ということがわかる。  バンクーバーに戻して、この入り江は結構な規模の港になっている。 貨物の引込み線も充実しているようで、カナダが太平洋に向かって開いた拠点であることに間違いはありません。 主な積み出し品目は材木。 そういえば入り江の奥のほうには貯木場のようなところが見られました。 ロッキーの豊富な森林資源を切り出して木材として輸出する。 そんな産業が根付いているということになります。   米国とおなじように、ここからも大陸横断の鉄道が出ていて、遠くモントリオールやトロントともつながっているのですが、旅客の列車はごく少ないと聞きました。 あまりに遠いからでしょう。 地図でみると近くに見えますが、冬季オリンピックで有名になったカルガリーまででも十数時間かかるのだそうだ。 北米大陸のスケールを感じました。

 GoogleEarthの位置情報〔KMZファイル〕

旺角タイフーンシャルター (香港)
 いまはもう見ることのできない風景です。 場所は香港、九龍半島の西側にはりつくような形で海を仕切った一画がありました。 港に所属する荷役の船たちの避難場所だったのです。 亜熱帯に属する香港では台風もすさまじいと聞きます。 そのときの避難場所として作られていました。  地下鉄にも旺角(もんこく)という駅がありますが、ここで降りて真西に歩くとこういう風景が広がっていました。 今でも旺角馬頭(埠頭)そのものはあるのでしょうか。  かつて私は広州から夜行のフェリーでこの沖合いに到着し、艀(はしけ)で旺角埠頭に上陸したことがあります。 だから埠頭には入国審査のゲートも備わっていました。 主に中国各地からの旅客がここに上陸したような記憶があります。  このようなローカルな場所をカメラに収めることができたのは、遊覧船に乗ったからこそのことです。 九龍のスターフェリーのりばの横から出ていた遊覧船の2時間コースでここを回ったのです。 さすがにかつてのようなサンパン(水上生活をする人々)の姿はみえませんでしたが、雰囲気はアジアの港そのものでした。  香港の中国返還を期に、その場所は埋め立てられ、巨大な再開発がすすめられました。 その後ここに何が出来たかのか見ていません。 早朝、朝日で輝く香港島の風景を眺めつつ、揺れる艀に乗り移って上陸し、埠頭で入国審査を受けたときの情景を思い出させる一枚です。

ビクトリア(カナダ)
 正面の建物はエンプレス・ホテルといいます。 バンクーバーのダウンタウンから高速フェリーでおよそ2時間でここに着きます。 位置で言いますと、バンクーバーから南の方角です。 そのままもう少し南下すれば、米国のシアトルです。  そしてここは北米大陸から離れた島です。  写真は海上のフェリーから撮ったのですが、ホテルを正面に見て左側に船着場があります。 そして右側にはブリティッシュコロンビア州の州議事堂が建っています。  米国と同じように、連邦制をしくカナダでも、州政府に大幅な自治を認めていて、外交や国防、通貨政策など中央政府(連邦政府)にしか出来ない仕事以外のほとんどの行政は州の政府に権限が集中しています。 したがって、議事堂は実に巨大で立派なものです。 米国の州議会がワシントンの国会議事堂とよく似た姿をしているのと同じようなものです。   そんなわけで、ここは小さくとも州都です。  ブリティッシュコロンビアの名のとおり、英国の田舎町そのものの雰囲気が濃厚に漂う町でもあります。 到着するなりご覧のようなホテルに出迎えられ、気をよくして市内を見物したのですが、再びここに戻り、小休止としてエンプレスホテルのティーラウンジでアフタヌーンティーの時間を持ちました。 女性の連れがいればよかったのに、そう痛感しました。  保温のキルトで包まれた大きめのポットで出されたお茶に、スコーンと言いましたかビスケットといいましたか、これまたふんだんにお菓子がついて。 これにつけるジャムやマーマレードの類の種類の多いこと。 たっぷり時間をかけての盛大なお茶の時間になってしましました。  英国本国でもこれだけのお茶をとなると、出してくれるところはかぎられてくるかもしれません。 女性の連れでもいれば間違いなく写真を撮ってきたことでしょう。  街中にはパブもありました。 ロンドンの街中で見かけるのと同じような店が多数あります。 こうした一軒にもはいってみました。 たいして飲みたくはなかったのですが、味見のつもりでビターをハーフパイントとオーダーしたら、ロンドンと同じようなやつが出てきました。 ちゃんと通じる。 これは嬉しかったですね。  わずか数時間の滞在で帰ってしまうのが残念な気分で、夕方の便でバンクーバーにもどりました。

 GoogleEarthの位置情報〔KMZファイル〕

 

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