海の水面はまた多様な表情でしたね



バルト海 (スウェーデン)
 明け方の写真になります。 フィンランドのヘルシンキを前日の夕方発って、目覚めたらこの風景が窓の外に広がっていました。 バルト海です。 このあと2時間ほどでストックホルムに到着する。 そんなタイミングになります。  4月の上旬でしたが、外はかなり寒い状態です。 外の空気に触れたい、吸いたいと思ってデッキに出ましたが、5分ともちません。  ヘルシンキを出たときから夜半まで、フェリーの周りには氷がただよっていました。 砕氷船のようにその氷を押しのけてフェリーは進むのですが、氷が船体をこする音が気になってしばらく寝付けませんでした。 そして朝方になってやっと氷のない海面を見るにいたったのです。  世界地図でご覧になると一目瞭然ですが、バルト海は欧州大陸とスカンジナビア半島にはさまれ、外海への出口をユトランド半島でふたとされた形の内海です。 バルト海の広さに比べて外海との出入り口はうんと狭い。  そのわりにここに注ぐ川はやたらと多い。 欧州大陸からもスカンジナビア半島からも大小無数といっていい川がここに注いでいます。 だから凍りやすいのだそうだ。 塩分がうすいからだ。 そういう情けない海である。  しかし、ここに至るまでロシアの大陸を旅してきた私にとって、久しぶりに見る大海原に見えました。 内海なので湖面のように静かな水面です。 フェリーは一晩かけてほほ真西に向かって走っています。 それを追いかけるように朝日がいま昇らんとしています。 早朝の冷たい外気ともあいまって旅情をかきたてられたその場の様子を思い出させる一枚です。

アルガオビーチ(セブ島・フィリッピン)
 セブ島(フィリッピン)アルガオビーチの朝です。 海に入るにはちょっと早い時間帯なんでしょうね。 プライベートビーチに人影はありません。  騒々しくて忙しい日常から離れて、ただひたすらのんびりしたいと思って、友人を誘って訪れました。 この先の海はフィリッピンの瀬戸内海のようなもので内海です。 実に波静かな海岸です。   私たちはのんびりすると言っても、泳ぐだけではなくテニスごっこをしたり、沖から小船でやってくる地元の子供に小遣いをやって舟遊びに興じたり、結構動き回りました。 それでも気分は日常から離れてリフレッシュするのです。  一方、アルガオビーチには、欧米からの滞在客も結構いて、その人たちは日がな一日浜辺でごろごろしている。 ホントになにもしない。 たまに本を読んでいるくらいでしょうか。 そういう過ごし方で10日くらい滞在している。  日常と異なる行動でリフレッシュしようとするわれわれとは価値観が随分違うものだと思いました。 時間を無駄遣いする贅沢を満喫している。 そんなふうに感じました。  のどかに見える海ですが、そこは南の海です。 様々な生き物がいます。 遠浅の砂浜ですが、浅瀬ではウミウシ、ヒトデ、ナマコがいくらでもいる。 少し深くなるとウニ、名前は知らないが熱帯のカラフルな小魚も群れています。 ときにはサメも来るのでしょう。 水が澄んできれいなことは言うまでもありません。  時間をのんびり使うといえば、食事に時間をかけました。 特に夕食は。 レストランがオープンする午後5時を合図に好きなテーブルを選ぶ。 まず飲み物で30分、そしておつまみになりそうな料理をオーダーする。 そうしてゆっくり過ごしてさらに30分。 このときに夕食の最後をしめるパエリアだけは注文しておきます。 生米から作るので時間がかかるからです。 その後、スープ、サラダにはじまり肉料理、魚料理を思い思いにオーダーして食事が始まります。 オーダーしてから出来るまで結構時間がかかるので、食事でざっと1時間。 そして最後にパエリアを取り分けてしめる。 パエリアでさらに30分はかかります。 結局、2時間半から3時間かけてののんびりした夕食が毎日でした。  機会があれば、今度は家族でそうした時間のすごし方をしたいものです。 

ドーバー海峡 (英仏)
 欧州大陸がとうとう見えなくなった。 フランスのブーローニュから英国のフォークストンに向かうフェリーから、船尾方向をとった一枚です。  場所はドーバー海峡。 これが二度目のドーバーでした。 最初のときはもっとも近くて有名な別のルートをとりました。 フランス側がカレー、英国側はドーバーです。  今は海底トンネルが開通していますので、写真のようにフェリーに乗り換える必要もなく、パリ/ロンドン間の所要時間は半分以下に短縮されたのでしょう。 その点だけをとらえれば、もはや英国は島国ではなくなったといえる。  欧州では数少ない島国である英国は、大陸にある大半の欧州各国からみると例外の宝庫のように思えます。 どんなことか、、、、。 日常生活で英語を喋っている。(あたりまえですがほんとにそうです) 車が左側通行で右ハンドル。 駅のホームが高くて改札口がある。 郵便ポストが赤い。 入国審査があってパスポートにはんこを捺す。  これらは日本と共通点が多いということでもあります。 だから欧州大陸を旅したのちに英国に渡ると途端にほっとしてしまいます。 街中の表示が英語なので読めるし、わかる。 それだけでも街が明るく見えるから不思議です。 英語なら人々の言っていることがけっこうわかります。 新聞だって買って読めるのです。  このとき、ロンドンに着いたらさっそく東京行きの航空券を求めて、可及的速やかに帰国しなければならない事情がありました。 したがってこの写真を撮ったとき、既に私の頭のなかでは、旅の終わりと意識していました。 遠ざかってゆきとうとう見えなくなった欧州大陸に、感慨が一入。 そんな気分でした。

 

 

 

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