ヨーロッパには多彩な水の色がある



マイン川(ドイツ)
 街中を流れる隅田川みたいな川。 マイン川です。 うしろに林立する高層ビル群は、フランクフルトの金融街です。 つまりドイツ経済の中心地といっていいのでしょう。  ドイツという国は、日本より幾分少ないとはいえ8000万人くらいの人口と世界第三位の経済力を誇る大国です。 しかし、東京のような大都会がない。 もっとも、欧州で東京のようなバカでかい街はないのですが、ロンドンやパリ、あるいはモスクワのような大都市と呼べる町がおよそないのです。  一番大きいのはベルインだと思いますが、見た目には名古屋より小さい感じ。 北のハンブルク、南のミュンヘン、そして真ん中のフランクフルトは、日本で言えば神戸や京都くらいなのかなあ。 とにかくこじんまりとしている。   そのわりに社会資本はしっかりしていて、地下鉄や郊外電車などはよくい出来ていてゆとりを感じます。 そんな住みやすそうなサイズの街の中を、マイン川はゆっくりと西に向かって流れていました。   川としてのサイズは京都の鴨川くらいをイメージするとちょうどの感じです。 河川敷を友好に利用していて、スポーツやイベントなどに使える街中の貴重なオープンスペースでした。 このあたり、日常的に利用されている様子がうかがわれます。  利用する人たちを主体にして街全体が川に向かって生活している。 そんな印象のつよい皮の表情でした。 堤防もあるにはありますが、日本のものと比べて低く簡素で、誰でも簡単に河川敷に出てゆける。 そうした条件もあいまって、街の一部として定着した川の機能を考えさせられました。

テムズ川 (英国)
 英国国会議事堂とビッグベンを背にしたテムズ川の風景は、私も撮ったものがありますが、あまりにも有名で面白くないので、こんな一枚を選んでみました。   場所は国会からボートで30分ほど遡ったあたりです。 国会のあるウェストミンスターのボートのりばから上流に遡りますと、まず目に付くのがロンドンの高級住宅地のチェルシーです。 都心からいくらも離れていないのに実に静かな環境です。 そうした一画が途切れたあたりがこの写真になります。 郊外型の住宅が続くあたりで、写真のようにボートの練習をする姿などとすれ違うようになります。 なにが釣れるのか釣れないにか、釣り糸と垂れる姿も見えます。   実はこの先2時間半くらいかかるのですが、英国王室の別荘であるハンプトンコートがあって、そこへの往復にテムズのボートを利用したのです。  ロンドンの都心から真西に向かうのですから、当然ヒースロー空港の近くも通ります。 空港自体は見えませんが、離着陸する飛行機は頻繁に頭上を通過します。 すでに脚を出している機体がほとんどです。 主翼の裏面に書かれた数字なども読める近さです。  そんななかにコンコルドの三角形の姿も見られました。 機首を折り曲げ、脚を出した姿はなるほど「怪鳥」そのものだと思ったものです。 ウェストミンスターから逆方向、東に下ったところにはグリニッジがあり、そこも訪れたことがあります。 工業地帯を通過するテムズの風景はまたこれとは対象的です。 それはまたの機会に紹介したいと思います。

 GoogleEarthの位置情報〔KMZファイル〕

セーヌ川 (フランス)
 ようやくセーヌのほとりにたどりつく。 パリのセーヌ川、それも水面からぐっと引いたアングルからの写真です。  そうです、エッフェル塔の上から見下ろしたセーヌのい流れです。 下流は画面の左側となります。 その先には地下鉄4号線の鉄橋がかかり、そして自由の女神像が建っています。  広い平原をはしり、パリの市街地を東から西に抜けるセーヌ川も、平原の河川であるため市内でやたらと蛇行しています。 そして舟運がふるくから盛んな川でもあります。  「たゆたえども沈まず」 これはパリ市の有名な標語です。 パリ市が出来たころ、その中心にはセーヌを行く船の船頭組合があったといわれ、その人たちの合言葉がこの「たゆたえども沈まず」だったそうな、、、、。 転じて、世の中の変化はあっても決してなくなることがない、永遠の繁栄を願った標語であるといいます。  欧州は3回にわけて訪れています。 そのなかで最も時間をかけてここにたどり着いたのは、極東ロシアから北欧を経由しての旅でした。 その途中途中で様々な川を渡り、海を渡ったのですが、最後に行き着いた先がこの川だった。 そういう印象が強く残っています。 町全体の雰囲気が一種の達成感を感じさせるものをもっているんじゃないかと私は考えています。 実際にはこのあと、ドーバーの水を蹴ってロンドンに向かっています。 決して旅の終わりではなかったのですが、少なくとも大きな区切りを感じたことは事実です。

 

 

 

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