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場合によっては飛行機より速い(4)

 欧州を中心に列車の旅をよくしました。 もともと列車や駅に関心があったせいも手伝って話題が尽きません。  ここでも速い順のようになりました。 


終着駅の機関車 (イタリア・ローマ)
機関車が先頭なものですから。 イタリア国鉄の機関車に特別の思いはありません。 一番先頭が機関車なので(あたりまえですが)必然的に正面からでは機関車しか写りません。  場所はローマ・テルニミ駅です。 午前中にミラノを立って到着したのが午後二時過ぎでした。 このときは欧州に来て初めて乗車する列車だったので、興味津々でもあり、快適な列車の旅を満喫できました。  テルミニというイタリア語は、英語のターミナルの語源になった言葉なのだそうで、ローマのこの場所を示す地名でもないし、固有名詞でもない。 一般名詞です。 だからイタリアの主要都市には大抵その中心にテルミニがあります。 列車に乗ったのはミラノのテルミニでした。 そして鉄道の駅にはターミナル型という分類があるということを聞きました。 ターミナル型とはホームが行き止まり式の形なのだそうだ。 確かにそうなっている。   写真をいま眺めてみて少し冷静に考えました。  到着する列車は先頭が機関車なので、こうしてホームの一番奥にくる。  着いた列車をこのホームから出すには、最後尾に別の機関車をつけて引っ張らなくてはなりません。(ごく短い編成ならばこの機関車で押し出すこともあるかもしれませんが) そうして最後にこの機関車が外に出て、はじめて次の列車を迎えることができる。  なんとも面倒な段取りが必要なことです。 ホームに滑り込む前に随分規模の大きい操車場なようなスペースがあったことを思い出しました。  駅のかなり手前から、レールがやたら多く並んだ区間があり、多くの列車や機関車が留め置かれていました。 そんなスペースでもないかぎり、いま言ったような段取りをスムーズに行うことは出来ないでしょう。  日本でも私鉄の始発駅の多くが、ターミナル式になっています。 これは問題ないのです。 すべて電車ですから、そのまま折り返しで始発に出来ます。   しかし、こうした駅のつくりに気づくことができるのも、実際に訪れたからこそのことです。 この二日後には、ミュンヘン行きの寝台列車でここをあとにしました。 ローマのテルミニは、映画では終着駅でしたが、私達にとっては始発駅の思い出の方が大きい。

 


九広線特急(中国・広東省)
ビル街の出来る前の深圳でした。 1984年の秋だったと記憶しています。 事前の書類送付などをした上で、その日の朝に香港で申請。 国境においてその場でヴィザを取得して中国に入国した直後の写真です。 九広鉄道はその名の示すとおり九龍と広州を結ぶ路線なのですが、特別の列車を除いて「通し」ではしる便はありませんでした。  ここは国境の深圳駅。 既に中華人民共和国です。 このころ、深圳の街はポツリポツリと香港風の背の高いビルが建ちはじめたころで、街を見渡しても現在のような高層ビルの林立する摩天楼は姿をみせていませんでした。   その深圳駅始発の広州行きです。 共産中国では例外的なツートンカラーの客車で、リクライニングシートの並んだきれいな列車でした。 ここから約170km、およそ3時間のゆったりした列車の旅がはじまりました。 途中ほとんど停車しません。  駅の発車案内によりますと、この頃一日一本ですがここから北京行きの特快が出ていることがわかりました。 急に大陸の旅情を感じたものです。  広東省の豊かな水田地帯をひたはしる、単調な行程でしたがはじめて見る中国の風景に飽きることはありませんでした。 そして滑走路のように長く、直線の広州駅に滑り込み、人垣を掻き分けるようにして出た先は、日本の旅行社の手配が及ばない未知の世界に思えたものです。 同行した友人とふたり、しばらく言葉もなく駅前に立ち尽くしました。

 

 

 

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